横浜南ロータリークラブで行っている様々な活動をご紹介しています。
■インターアクト委員会(関東学院IAC) −第34回ミニ・ライラ報告−
7月25日(木)から27日(土)の2泊3日で、第34回ミニ・ライラを実施させていただきました。
今回は、福島県いわき市での実施となりました。現在、本校インターアクトクラブの中心的活動として桜木町駅前での東日本大震災義捐金募金を行っております。
この寄付先である双葉町の役場機能が6月よりこの地に移ったこと、また同じくいわき市にある本校と同じバプテスト派キリスト教の平幼稚園から砂場の砂の入れ替えの協力要請があったことから、生徒たちの希望もあり、計画がスタートしました。
当初から時期や費用、また安全面などの問題から計画は困難なものでしたが、横浜南ロータリークラブの皆様の物心両面からの手厚いご支援によりなんとか実施にこぎつけることができました。
とくに当日は、お忙しい中、川崎会長をはじめ6名ものロータリアンの方々がご参加くださり、生徒とともに活動をしていただけたことに大変な喜びでありました。
また前述の募金にも毎回多くのご寄付をいただき、生徒たちにとって励みにもなっております。今後とも本校インターアクトクラブの活動にご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
以下に生徒たちの合宿の感想文を掲載いたします。生徒たちの言葉を通してミニ・ライラの雰囲気と成果を感じ取っていただけましたら幸いです。
関東学院中学校高等学校インターアクトクラブ
顧問 長坂 教生
「福島を感じて」
会長 海野 絵理香
7月の終わりに、インターアクト部で福島を訪問しました。中学2年から高校1年まで合計10名で双葉町の役場や平幼稚園に義捐金をお届けしてきました。
放射能や風評被害などで共に行くことが出来なかった部員もいましたが訪れてみると、放射能の値はこちらと変わらず皆さん健康に暮らしていました。
震災当初は福島県内産の食べ物は食べられず、買い物なども苦労したというお話を聞きました。今ではそのような事は少なくなり、以前とほとんど変わりない生活をおくれているそうです。
ただ飲料水だけはまだ不安だから今でも水道水を使わずミネラルウォーターを買い続けているという話を聞き、復興の大変さと私たちの置かれている環境の差に驚かされました。
私はこの合宿で得たものをまだ震災後福島に行っていない方々に伝えていきたいと思います。そして、多くの方に福島を訪れてもらいたいです。
ハワイアンズも最高でした。
「ミニライラを通して感じたこと」
幹事 鳥生 理紗
今年のミニライラは福島県に行きました。そこでは、いつもとは違った貴重な体験をすることができました。
まず例会では、わざわざロータリーの方々が来てくださり、興味深い話をしていただきました。次の日にも、双葉町を訪問して双葉町の町長さんから、復興具合や放射能のことなど話を聞くことができました。
その後、急遽アクアマリンふくしまという海にとても近い水族館に行くことになりました。そこにある展望台からボロボロになった船や瓦礫を見て津波の恐ろしさを実感しました。
また、途中に津波の高さと書いてある建物がありました。そこは海からだいぶ離れた場所だったのに、150pちょっとあって本当に驚きました。
そして、最終日には平幼稚園に行き、砂場に砂を入れる作業をしてきました。
つらい作業でしたが、今後子供達が安心して砂場で遊べると思えば、やって良かったと思います。
私は今回のミニライラで体験したことは、自分にとって良い経験になったと思います。なので、今後の奉仕活動、それだけでなく、生活にも生かしていきたいです。
「合宿に参加して」
高1 安藤 夏生
今回のインターアクトの合宿は、私にとって初めての合宿でした。
運動部の様な辛い合宿でないことは分かっていたので、特に不安に持つことはありませんでした。ほとんどプールに行くか食べているかだったと思います。
しかし、そんな中で双葉町の町長さんの元を訪れた事は貴重な経験だと思いました。そこでの放射線量が私達の住むところよりも低い値を示していたことに驚きました。
こうして双葉町を訪問できて良かったと思いました。町長さんの話を聞いたり、役所の中も見学出来たことが貴重だったと思います。
平幼稚園を訪れた時、その幼稚園に通っている園児のお母さん達の話を聞いたことが印象深く残っています。震災時の話や、いわき市に対する思いも私達にして下さいました。これも本当に貴重な経験でした。
この合宿に参加したからこそ、様々な貴重な経験が沢山出来たのだと思います。福島でした貴重な経験を生かして奉仕活動も楽しいことも沢山考えて、これからも活動を頑張っていきます。
「ふくしまを訪れて」
高1 齊藤 美帆
私は3日間のミニライラを通してたくさんのことを学ぶことが出来ました。 双葉町の新しい役場に行ったときたくさんの課に分かれていました。一番私が目についたものは教育課でした。まだ復活できない学校をどうしたら戻せるか。
どうしたらみんなが学校に通えるようになるのか。など、そういうことをたくさん話あっていて凄いなと思いました。そして平幼稚園に行きました。砂を運ぶのはとても大変でした。
でも砂場で幼稚園のみんなが遊んでくれたら嬉しいです。そしてたくさんのお話を聞くことが出来ました。地震がおきたときの状況。東京に避難してまた家に帰っても今まで通りの生活が出来るか。
など、思い出すだけでも辛いと思うのにたくさんのお話しをしていただけてとても良い経験になりました。
津波で砕けたコンクリートなどはとても悲惨なものでした。津波の高さなど自分の身長より高く、とても怖いものだっただろうと改めて感じました。
被災地に行き、自分の目でたくさんのものを感じることができました。
「インターアクトの合宿」
中3 関谷 真苗
わたしは今回のミニライラで日常では得られないことを学ぶことができました。なかなか社会奉仕というのを間近で見られないなか、このミニライラで見ることができました。
たし達は双葉町の子供達のために桜木町で募金活動をしています。そのお金を半分にし、町長さんと幼稚園に渡しました。少ないお金だけれども沢山の気持ちが詰まっています。
この募金活動は、募金をしてくれなかった人でも東日本大震災を思い出すことができます。また、募金してくれた人と募金箱を持っている私たちが笑顔になることができます。
そして、そのお金が人を助けることができます。
今回のミニライラで社会奉仕が体験出来て本当によかったです。
「ロータリアンのお話を伺って」
中3 二河田 玲
ミニライラ初日の夜に、ロータリークラブの方々からお話を伺いました。
その中でも特に印象的だったお話は、何故ロータリークラブに入ったかということです。 私がこのお話を聞くまでは、皆さんは善意と奉仕の気持ちからロータリークラブに参加したのだと思っていました。
しかし、実際に尋ねてみると、(勿論善意、奉仕の気持ちもあると思いますが)人脈をつくれるから、というものでした。
そもそも、ロータリークラブにはいる条件として、職場で高い地位にいること(社長である等)、もしくは税務所等で働いているなど、つまり、お金持ちでなければありません。その為、ロータリークラブに入ることで、高い地位にいる人たちとの貴重な人脈をつくることができるのです。
このお話を聞いて、私はとても納得しました。
この他にも、震災にあった方々の貴重な体験談など、日常生活では聞けないお話を聞くことができました。今回のミニライラは、このような多くの体験をすることができ、非常に有意義なものとなりました。
来年も是非参加したいと思っています。
「インターアクト合宿」
中2 長井 健人
今回の合宿は、社会奉仕を目的に福島県にいきました。
一日目は、朝、横浜駅に集合しバスでホテルに行き、ロータリーの方々のお話を聞きました。最初聞く前は、あまり聞きたいとは思いませんでしたが、話しを聞いているうちにもっとロータリーのことについてお話を聞きたいと思うようになりました。
二日目は、双葉町の役場に行きました。役場では、市長さん、ロータリーの方々を交えお話を聞きました。
また、東日本大震災からの復興について聞きました。自分でもおどろくぐらい、もっと東日本大震災のことについて知りたいと思うようになりました。
その後、アクアマリンという水族館に行きました。水族館の前には、地震のときに割れた水槽の破片が、がれきの山と一緒に置いてありました。水槽の破片をみると地震の恐ろしさが感じられました。展望台に登り、海辺を上から見ました。
ある程度は復興していると思っていたら、堤防などをよく見ると金網の中に石を入れただけの状態で、まだ完全には復興していませんでした。
三日目は、平幼稚園の砂場の砂入れの手伝いをしました。幼稚園の児童はこれまで、放射能の影響で外で遊ぶ時間も限られ、砂場での遊びは禁止されていました。幼稚園の端には横浜の幼稚園にはない放射能を測定する機械が設置されていました。
それだけ放射能の影響は凄いものだと改めて感じました。
今回はスパリゾートハワイアンズに宿泊しました。最初はスパリゾートハワイアンズと聞いて社会奉仕でもなんでもないじゃん!と思いましたが、福島の施設を使うことによって復興に貢献できると思いました。
今回の合宿では、忘れかけていた東日本大震災についてもう一度考え直すことができました。これからも、いろいろな活動に積極的に参加したいです。